【本日の復元加工!!ちょっと良い仕事♪】
季節は秋真っ只中ですが、今回の「ちょっと良い仕事♪」は、綿麻素材の夏物ワンピースです。
ライトブルーの生地に白の刺繍が施されて、とても爽やかなイメージです。
今回、脇下や襟周りを中心に黄ばみが発生してしまい「とても気になるので綺麗にして欲しい」とのご希望で、クリーニングと共に黄ばみ除去の復元加工のご依頼を承りました。
日本の夏は高温多湿でとても汗をかきやすく、一度の着用で大量の汗が衣服に付着してしまいます。
その後、汗の水分が蒸発して乾いたとしても汗の成分は衣服に残留したままになります。
ご依頼品に縫い付けられている、お手入れの方法が記されている「ケアラベル」には、「水洗い×、ドライクリーニング指定」となっていました。
ドライクリーニングとは、石油由来のドライ溶剤と呼ばれる液で洗う、クリーニング店独特の優れた洗浄方法です。
ドライ溶剤は一見、無色透明で水と同じように見えますが、その優れた点は、ウールやシルクなどのデリケートな素材も含めて、殆どシワや縮みを発生させることなく、汚れを落とすことが出来ることです。
ただ弱点として、石油由来の言わば油に近い液で洗うため、皮脂等の油溶性汚れ や、埃や粉塵等の不溶性汚れを綺麗にするのは得意ですが、汗や飲み物等の水溶性汚れ を落としにくい事があげられます。
その弱点を補う為に、洗浄時に「ソープ」と呼ばれる洗剤等を加えて水溶性の汚れも落とし易くしていますが、残念ながら完全とは行きません。
そこで、落とし切れなかった水溶性の汚れを綺麗に落とし切る為に、ドライクリーニング処理の後に、水と特殊洗剤を使用して優しく洗うウェットクリーニングをプラスした「Wクリーニング 」がお勧めとなります。
ここまで行う事により、残留した汗による黄ばみの発生リスクをかなり抑える事が出来ます。
また、映光舎のウェットクリーニングで使用する特殊洗剤には、「椿オイル」が配合されており、洗い上がりの風合いや肌触りがとても良いと好評を頂いております。
衣替えで来シーズンまで長期間収納する時などは特にお勧めです。
話をご依頼品に戻しますと、今回の様に既に黄ばみが発生してしまっていると、Wクリーニング等をしても除去する事は出来ず、「復元加工」と呼ばれる特殊なシミ抜き処理が必要となります。
注意深く丁寧な作業を行った結果、鮮やかなライトブルーとホワイトのコントラストが蘇りました。
喜んで頂けそうです。
夏物ワンピースの黄ばみの復元加工を含め、クリーニングやしみ抜きなど衣類に関する事、何でもご相談下さい。
ご相談、お見積もりは無料ですのでお気軽に(^^)
クリーニング&ファッションケア 映光舎