【本日のしみ抜き!!ちょっと良い仕事♪】
今年は夏から秋にかけて雨が多く、湿度の高いジメジメした日が長く続いたせいで、どのご家庭でも、カビが大量発生しているようです。
映光舎の各店にも、カビの発生した衣類にお困りの、多くのお客様からご相談を承っています。
そんな中、今回は柔道着の襟周りに大量に発生してしまった黒カビにお困りのお客様から、シミ抜きのご依頼を承りました。
一言で衣類に発生したカビと言っても、白カビ、赤カビ、黒カビなど種類があります。
衣類に発生しているカビの多くは白カビと呼ばれるもので、こちらのカビはドライクリーニングとウェットクリーニングを駆使することで、多くは除去可能です。
それと比べると赤カビや黒カビは繊維に色素が沈着する為、漂白処理による色素の除去が必要となります。
中でも黒カビは繊維の奥まで頑固な黒い色素が沈着し、きれいに除去をする為には漂白作用の強い薬剤の使用が必要となります。
その為、黒カビの発生した、生地の種類や染色、状態などによっては完全に除去する事が難しい場合もあります。
今回のご依頼品も、一度、ご家庭で酸素系漂白剤を使用してカビの除去を試してみたとの事ですが、変化が無く、今回のご依頼となった様です。
ご依頼品の柔道着は、まだ新しく、ゴチゴチに生地が固い上に、カビの発生している襟部分は生地が分厚く、しみ抜き処理を行うには中々手強い相手となりました。
また、胸や裾、袖、背中に校章や名前などの刺繍がしっかり入っている為、全体的な一括処理は行わず、カビのシミ一つ一つを丁寧にしみ抜き処理する方法を選択しました。
しみ抜き処理後は、使用した薬剤が残留して悪影響を起こさない様に、薬剤の効力を消す中和処理と濯ぎをしっかり行いました。
そしてその後、全体を丸洗いし、乾燥、プレスをして仕上がりとなりました。
校章や名前が刺繍されている事から試合着と思われ、練習着とは違い、すぐに買い替えの効かないもの物と思われるので、きれいに落とすことができて良かったです。
カビのしみ抜きを含め、クリーニングやしみ抜きなど衣類に関する事、何でもご相談下さい。
ご相談、お見積もりは無料ですのでお気軽に(^^)